同業種で似た動きをする2つの銘柄のサヤを取る

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信用取引を用いて、いかなる場でも利益を狙いやすい「サヤ取り」の取引をする手もある。

具体的には、似た価格変動をする2の投資対象の間で、割安な方を買うのと同時に割高な方を売り、その価格差が解消された時点で反対売買をして利益を得る方法だ。

取引銘柄の候補は、同業種で同じ材料により株価が動く2銘柄。例えば証券大手の2社、野村ホールディングスと大和証券グループ本社の組み合わせだ。

この他、日立製作所と東芝、東日本旅客鉄道と東海旅客鉄道などのペアもよい。

これらのペアの場合、業績発表など固有の材料が出ない限り、両者の実力差は日々それほど変わるものではない。株価は会社の実力に応じて付くはずだから、両者の株価の差もほぼ一定であるのが本来の姿だ。

しかし実際の相場では、需給関係などにより株価の差は増減を繰り返し一定ではない。この動きを見て利益を狙うのだ。

実際に投資する際は、対象となる2社の株価とその差額を同時に表示し、差額が大きくなったタイミングで株価が高い方を売り、安い方を買う。

価格差は小刻みに変わるので、早めに利益確定すると安心だ。

利用する証券会社のサイトでそのような表示ができない場合は、自分でExcelに入力し作ってみるとよい。

なお、業績発表の時期は独自の材料で株価が動くため、この方法での取引は見送るのが賢明だ。

現役金融マン

ブルとベアを交互に保有

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株価チャートを使い、株価と5日移動平均線(以下5日線)を見ながら売買し、少しずつ稼ぐ方法がある。

この方法では、「TOPIX連動型上場投資信託」の日足チャートで5日線を見て投資タイミングを狙う。

まず「TOPIX連動型上場投資信託」の価格が5日線を上抜けたタイミングで「TOPIX連動型上場投資信託」を買い、価格が5日線より上にあるうちはそのまま保有。

「TOPIX連動型上場投資信託」の価格が5日線を下回ったら「TOPIX連動型上場投資信託」を売り、同時に「TOPIX連動型上場投資信託」と反対の動きをする「TOPIXベア上場投信」を買えばよい。「TOPIX連動型上場投資信託」の価格は5日線を下回ると、その後さらに下落することが予想されるため、反対の動きをする「TOPIXベア上場投信」を買えば利益が狙えるわけだ。

この後「TOPIX連動型上場投資信託」の価格が5日線を下回っているうちはそのまま「TOPIXベア上場投信」を保有。「TOPIX連動型上場投資信託」の価格が再び5日線を上回ったら今度は「TOPIXベア上場投信」を売り「TOPIX連動型上場投資信託」を再び買う。

上手にもうけるコツは常に「TOPIX連動型上場投資信託」か「TOPIXベア上場投信」のどちらかを保有して相場の波に乗ることだ。

慣れたら「TOPIX連動型上場投資信託」を買う場面でTOPIXの2倍の動きをするETF「TOPIXブル2倍上場投信」を使い、より積極的に収益を狙うのもいいだろう。

現役金融マン

5日線を割ったら売り

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株価チャートを使い、株価と5日移動平均線(以下5日線)を見ながら売買し、少しずつ稼ぐ方法がある。

売りタイミングは、終値が5日線を下回ったところを狙う。株価が5日線を上回っている間は、売らずに保有継続してOKだ。

この売買を繰り返し、地道に利益を重ねていこう。5日線を上回って買った直後に5日線を割り込むこともあるが、その場合はすぐに損切りし、損失拡大を食い止めよう。

ちなみに、上昇トレンドの銘柄探しに役立つのが、マネックス証券などで口座を持つ人が使える検索ツールの「チャートフォリオ」だ。「上昇トレンド」「もみあい」など、25パターンのチャートを描く銘柄が簡単に検索できる。

2番目の方法は、ETF(上場投資信託)を使う戦略だ。ETFではTOPIXなど株価指数の動きの2倍の動きをするブル型や、TOPIXと反対(マイナス1倍)に動くベア型などが人気だが、これらの特徴を生かし投資する。

まずはTOPIXに連動するタイプのETF「TOPIX連動型上場投資信託」と、TOPIXと反対の動きをする「TOPIXベア上場投信」の動きを見てみよう。

Yahoo!ファイナンスのチャートで表示できるほか、Excelでも作成可能だ。

この2つの価格は正反対に動く上、現在のように一定の範囲で株価が往来するいわゆるボックス相場では、お互いの価格差が広がっては縮まり、時には交差しながら動く特徴がある。

お勧めは、これらのETFを使い、2つの指数化した値を見ながら投資する方法だ。

価格がクロスしたタイミングでは、価格が上向いている方を買う(信用取引を行う人は、同時に価格が下向いている方を売ればより大きな利益が狙えそうだ)。

この後、利益確定するのは価格が上向いている方の動きが上昇をやめ下降に転じた直後が好機だ。一方、両者の価格が拡大した直後に反対の動きをし始めたタイミングでは、価格が上向いた方を買う。信用取引では価格が下向いた方を売ればよい。

ただ、理屈は分かっていても、タイミングをつかむのは容易ではない。ETFを使った投資で簡単なのが、紹介した5日線の動きを使う投資法を応用したものだ。ただし今回のケースでは、ETFの価格が上昇トレンドか否かは気にしなくてよい。

現役金融マン